自動化計画が高潮を食い止め、洪水対策を強化

21/01/2016


自動化計画が高潮を食い止め、洪水対策を強化

新型のロトルクIQ3インテリジェント電動アクチュエータは、ウェールズ西部、沿岸部の町の水害頻発地域の洪水防止に貢献します。

リテック川はテンビーに向かって流れていますが、これは、鉄道堤防と砂丘の下を通過して潮位の低い海域に流れ込む780メートルの暗渠/河口システムを利用して流れいます。暗渠の上流では洪水が発生したことがあり、このため、川の水位が高い時は、流域からの排水を制限しています。これは、特に、川の水位上昇とHigh Astronomical Tideが同時に発生する場合に当てはまります。

地下の暗渠端のチャンバー内に設置したバルブは、食い止めないと暗渠の高さを超えてしまうような高潮を食い止め、ビクトリア州のレンガ造りの暗渠が流されないようにするために設計されています。

チャンバー内は人が近づきにくいため、予めバルブに取り付けておいたアクチュエータに関しては、現場で本体上面付近のボタンを押して操作を行っていましたが、現場での操作は正確とは言えず、昼夜を問わず緊急で時間外出勤をすることが常で、潮の状態、降水率、天気予報、洪水発生確率など、人の判断に頼っていました。


ロトルクサイトサービスがNatural Resources Wales(ナチュラルリソーシーズ・ウェールズ:旧ウェールズ環境庁)から受注した契約では、従来のアクチュエータをIQ3に交換し、バルブのチャンバーに2台の超音波レベルセンサーも設置しました。この新型の設備によって、自動的に高潮を食い止め、暗渠の長さがストームタンク(嵐の貯蔵庫)として機能し、確実に、可能な限りの氾濫水をためることができるようになりました。潮が引き始める時にバルブを自動操作すると、排水量も最大になり、可能な限り最速で溢れ出た水を排水することができます。
他のNRW管轄地については、遠隔測定システムを利用して遠隔から動作を監視しており、必要に応じて中央制御室や携帯端末から、手動に切り替えることができます。

また、本体の上面に取り付けたリモートハンドステーションが、アクチュエータの動作をサポートしていますが、このリモートハンドステーションはアクチュエータと全く同一の監視・制御インターフェースを使用します。ユーザーは、ここから現場のアクチュエータを操作できるだけでなく、Bluetooth®対応のロトルク携帯用設定器を用いて診断や設定を行うこともできます。リモートハンドステーションは、アクチュエータの全機能を保持しているため、プラントには、アクチュエータと同一の画面が表示され、バルブのトルクや使用状況等の診断データを確認することができます。また、キャビネットで直接リアルタイムの分析を行うことができ、予防メンテナンスやアセットマネジマントに役立ちます。

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